添付4)用語説明:その0(一般常識)
ヨット用語を覚えましょう。まずは専門用語ではなく、日常用語になっている船の言葉を覚えるところから始めましょう。確認の意味を含めて、復習です。メンバー講習中に確認しておくと良いでしょう。ヨットの世界は、同音異義語、異音同義語に溢れています。また、英語を耳で聞いていたオールドソルト(先人)達の発音そのままで表記されていて、逆に混乱するような例も頻繁にあります(例 「ミジップ」→「ミッドシップ」、「メンスル」→「メインセール」など)。少しずつ慣れていきましょう。
キャプテン (captain)
船長 ヨットの場合はスキッパー(艇長:ていちょう)と呼ぶことも多い。皆さんにいろいろと指示をすることがありますが、安全上のことですので従ってくださいネ。
クルー (crew)
乗組員 操船に携わる人の事。キャプテンと同様(時にはそれ以上)に船には詳しいのでそのアドバイスには耳を傾けると良い。BlueMoonClubでは、入会登録をしてメンバー講習を終え、かつクルー講習を完了するとクルーとして認められます。
ビジター、ゲスト (visitor, guest)
操船には携わらない乗船者の事。ビジターやゲストの最大の仕事は船から落ちないこと。気を付けてくださいね。
ライフジャケット (life jacket)
通常ライジャケと呼ばれることが多いです。英語ではPFD(personal floating device)と呼ばれることが多いようです。船上にいるときには必ず身につけていてください。他の人が脱いだからといって自分も脱いでいいわけではありません。
クルーザー (cruiser)
数日にわたる航海が可能な船のこと。最低キャビン(船室)とギャレー(台所)とヘッド(トイレ)が付いていることが条件です。帆が付いている場合はセーリングクルーザー、エンジンで動く場合にはモータークルーザーと呼びます。日本人はクルーザーというとモータークルーザーを指すと思っている人が多いが、これは勘違いです。
モーターボート (motor boat)
エンジンを主たる動力機関としている船舶。サイズは問いません。パワーボートともいいます。
セールボート (sail boat)
帆を主たる動力機関としている船舶。サイズは問いません。
ヨット (yacht)
yachtと英語で言うと「個人持ちの豪華な遊び船」という意味で、お値段にして5000万円以上の船に使うそうです。全長10メートルやそこらの船を持っている人が欧米人に “I have a yacht.” などというと恥をかくことになるかも。この場合 “I have a sail boat.” が正しいようです。ちなみに米国人に BlueMoon (30フィート)を紹介したら”Oh it’s a small yacht!” と言われました。これでもだいぶお世辞が入っている。大体そんな感じです。
キャビン (cabin)
船室。コクピットからさらに一段下がったところにある居室。ハッチを閉じるとほぼ水密構造になります。初めて入ると意外に大きいと感じる人が多いようです。しかし所詮は船の中。そんなに大きいわけではありません。スペース効率追求のため、船室には工夫が多いです。
ハッチ (hatch)
出入り口。昇降口。普通キャビンへの入り口を指します。
ポンツーン (pontoon)
浮き桟橋。海の上に浮いてるだけの桟橋。潮の満ち引きに合わせて上下するので船には乗りやすいのが特長です。通常柵などはないのでここから海に落ちないように注意してください。
ギャレー (galley)
船の台所のことを伝統的にこういう。名残で、飛行機の台所も同じくギャレーと呼ぶ。
デッキ (deck)
船の甲板部。ここで履く靴をデッキシューズというし、ここを磨くブラシをデッキブラシというのです。
オーナーズチェア (owner’s chair)
オーナーやゲストなど、主に操船に携わらない人が座るイス。コクピット後部の両サイドに取り付けられている。ここに座っていると操船のじゃまにもならないので、有効利用すると良いです。空いてたら座りましょう。
ロープ(rope)
ヨットはセールをロープでコントロールして走らせます。セールの開き具合を調整するロープを特に「シート」と呼びます。
マスト(mast)
ヨットの中央にひときわそびえ立つ柱のこと。
セール(sail) 帆。ヨットはセールに風を受けて走ります。一般に、風を受ける面積が多くなればスピードが速くなりますし、面積が小さくなればスピードは遅くなります。